一般社団法人日本ハイパーサーミア学会 

理事長 古倉 聡 (京都学園大学健康医療学部)

 

平成29年9月14日に開催された平成29年理事会において、日本ハイパーサーミア学会の第7代理事長に選任されました。日本ハイパーサーミア学会は、会員約600名の学会規模としては、日本国内では中等度の規模の学会と認識しております。

たまたま、平成29年の第34回大会を開催させていただきましたが、約300名の参加をいただきました。全学会員のうち、約半数近くが出席する学会というのは非常に珍しいと思われ、いかに日本ハイパーサーミア学会は会員活動が活発な学会かと改めて驚いている次第です。このような学会の理事長を務めさせていただくにあたり、重責に身の震える思いがいたしますが、ご参加、ご支援をいただきました皆様のためにも、全身全霊を傾けて本学会の発展のために努力する所存でございます。

過去を振り返りますと、私自身は、1986年11月13日から15日まで、小野山靖人先生が大会長をされた、第3回大会(大阪市)から、本学会学術集会に出席しておりますが、その後の10年間ほどは本学会の発展は特に目覚ましく、輝かしい数多くの業績を世界に発信してきました。その後、定常期もありましたが、近年本学会が再び息を吹き返し、目覚ましい臨床成績とともに、近未来への新たな期待感も強まっています。この重要な時期に本会の理事長に就任しますことを身に余る光栄と感じております。
昨今、日本の癌医療、癌医学・生物学研究は多くの課題を抱えており、そんな中で日本ハイパーサーミア学会は社会に大きな責務を担っています。私は、このような時期にこそ本会を一層活性化し、国内外をリードする強い学術集団にしたいと考えます。特に、医学・工学・生物学の連携を深めるともに、優秀な若手会員を数多く登用し、次世代のハイパーサーミア治療のリーダーたちを育成することも大切な使命と考えます。

毎年癌患者の数が増える中、検診が普及し、早期診断早期治療が可能になったとはいえ、癌で命を落とす人の数は増加の一途です。その原因は、切除不能癌の状態になってから診断される患者さんがまだまだ多いこと、それから手術をしても再発する患者さんが一定数おられることに起因します。私は数年前から、うまく治療をすれば、進行癌・再発癌の患者さんでも、高血圧や糖尿病と同じように慢性疾患と受け止めて、治療ができるのではないかと考えてまいりました。高血圧・糖尿病の患者さんと癌患者さんの違いは、慢性期の時間が異なるという点だと思います。しかしながら、この点に関しても、徐々に進行癌患者さんの慢性疾患罹患期間が延びてきていることは事実です。今後は、ハイパーサーミアの効果をよりうまく引きだすことにより、少しでも多くの癌患者さんの「進行癌を慢性疾患」にできるように死に物狂いで、この学会のために働きたいとの覚悟でございます。これには、学会員、各企業、医療関係者、患者様、皆様のご協力なくしては成し得ません。どうか、ご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

平成29年10月吉日

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